Educedia(エデュケディア)

"教育"をテーマに日々ニュースやキーワードを解説します。

発達障害とは | 自閉症・ADHD・学習障害

(発達障害という言葉をメディアでもよく見聞きするようになった。自閉症やアスペルガー、ADHDや学習障害などの特徴と教育支援とは?)[画=photoAC/Green Planet] 近年メディアでよく耳にするようになった発達障害。モデルの栗原類がADD(注意欠陥障害)…

思考のクセを知る | 認知科学の基本(3)

(「思い込み」と思っていなくても、実はさまざまなシチュエーションで騙されている私たち。どのような思考パターンやバイアスがあるのか)[画=photoAC/buri] 人間は論理的な生き物のようでいて、実は非論理的。我が子や生徒から「考えが古い」と思われな…

数字が苦手なのはなぜ? | 脳について知る(5)

(今日は何日か即答できますか?数字を理解するのは前頭葉、数的な概念の理解は頭頂間溝の働きが関係していると言われています。)[画=photoAC/涼風] 筆者は日付や数字を覚えるのが苦手です。今日はなぜ自分が数字が苦手なのかを探るべく、引き続き「OECD…

自分に向いている暗記方法は?「認知特性」に注目 | 認知科学の基本(2)

(最近観た映画のストーリーは思い出せないけど、1シーンは印象に残っているという人、外国語の勉強はCD学習が効果的だと感じる人。人によって記憶のやり方は違う。)[画=photoAC/ひでちゃびん] 前回記事では、人の記憶には意図して・意図せず学習するも…

記憶の仕組み | 認知科学の基本(1)

(2本の並んだ線は同じ長さなのに、なぜ片方だけ長く見えるのだろう?)[画=photoAC/acworks] 認知科学の基本を学ぶにあたり、今日は東京大学出版会「教養としての認知科学(鈴木宗昭著)」を参照します。 認知科学とは 認知科学とは、知性の仕組みを知…

5歳までの教育が人生を左右する? | 非認知能力とは

(学校に入学する前の段階で、コミュニケーション能力や物事をやり抜く力などの非認知能力が萌芽する)[画=photoAC/セレファ] 近年教育現場では、暗記した知識を正確に回答できるかを見る知識偏重型の教育・評価から、主体的な学習姿勢や周囲と協力して問…

主権者教育とは | 選挙権18歳引き下げ

(選挙権が18歳からに引き下げられたことを契機に、学校・家庭における「主権者教育」が求められている。)[画=photoAC/akizou] 2016年6月から、公職選挙法の改正に伴い、選挙権年齢が20歳から18歳へと引き下げられました。より社会や政治に関心を持ち、…

「18歳成人」とは | 施行されると何が変わる?

(酒・タバコ・ギャンブルは20歳以上。クレジットカードやローンは18歳から契約できるようになる可能性も)[画=photoAC/dronepc55] 「18歳成人」というニュースをよく目にしますが、実はまだ国会で改正案が承認された訳ではありません。もし法案が改正さ…

認知科学とは | 「シェマ」「同化」「調節」

(私たちは無意識に犬と猫を見分けられる。でもなぜ見分けられるのだろう?)[画=photoAC/ゆりと] 子どもの発達や人間形成について考える上で「神経科学(脳科学)」と共に考えたいのは「認知科学」。心理学においては認知科学が主流のアプローチになって…

早期教育に意味はある? | 脳について知る(4)

(早期教育に科学的根拠はないものの、言語習得は幼少からの教育が効果的という説も。特にアクセントや発音などは12歳までが学習に向いている。)[画=photoAC/ちゃあみぃ] 人の学習について脳科学の見地から研究し、教育手法などを考えようとする学問を「…

Educedia(エデュケディア)3ヶ月 | 3ヶ月連続投稿達成

Educediaをお読みいただき、ありがとうございます。Educedia主宰のくぼ・ようこです。このページでは、Educediaの運営にあたり、月々の振り返りを実施します。 2018年4月 Educedia運営3ヶ月目のふりかえり 2018年2月1日から当ブログの運営をスタートし、…

本能と感情の小脳・大脳辺縁系 | 脳について知る(3)

(五感を記憶する海馬、ストレスや恐怖の扁桃体。脳を知ると私たちの自身を客観的に把握することができる。)[画=photoAC/はむぱん] 前回記事では前頭葉など大脳の各部分の名称と機能を見ていきました。今日は大脳以外の、小脳や「大脳辺縁系」と呼ばれる…

大脳の各部分の名称と機能 | 脳について知る(2)

(大脳のそれぞれの働きが分かると、私たちが日常生活においてどのように周囲を知覚し、適切な動作を行なっているのかが分かるようになる)[画=photoAC/はむぱん] 前回記事では、新生児が10歳まで発育するに従い、どのような脳の発達を迎えるのかを見てい…

子どもの脳はどう育つ? | 脳について知る(1)

(人間は脳が不完全な状態で生まれ10年かけて育つ。脳の発達の伸びしろが大きい10歳までの親とのスキンシップや質の良い教育が重要だ)[画=photoAC/RRIce] 子どもの発達を考えるにあたり、脳の働きを考慮することは欠かせません。そこでここから数回にわ…

デジタル世界の子どもたち | ユニセフ世界子供白書2017

(デジタルは急速に子どもの世界を変えている。大きなチャンスも利便性も、リスクもあるデジタル世界で、次世代はどう成長していくのか。)[画=photoAC/acworks] ユニセフ世界子供白書2017の日本語版がこの4月に公開されました。200ページを超える白書か…

片親世帯の教育費【子どもの貧困】教育費サポートブックより

(生活が困難で教育費用の捻出に不安を抱える親御さんやその学生当事者である方を対象に、NPOが発行するサポートブックを紹介。)[画=photoAC/はむぱん] 「子どもの貧困」が大きな社会問題となる中、所得格差のある世帯を主な対象に、社会の支援やセーフ…

未踏スーパークリエータ達の秀逸アイデア

(手話アプリVisual Creole、心の疲労度を可視化する心温計、髪への振動で音を知覚するヘアピン型デバイスOntenna、声でも操作できるドローン型飛行ロボPhenox、そしてGunosy。)[画=photoAC/ポコポコ] 前回記事では経産省所管の独立行政法人が手がける「…

第2のスティーブ・ジョブズを育てる「未踏事業」とは

(1,700名の卒業生の中には、時価総額1,000億円以上の企業を立ち上げた才能豊かなクリエイターも。若手イノベーターを育成する「未踏事業」に注目。)[画=photoAC/サンサン] 世界を席巻する革新的なサービスやプロダクトの創出に向け、経産省、文科省それ…

データアナリスト養成「MissionU」に見るテックスクールの今

(年収550万円に達しなければ学費実質無料のテックスクールがサンフランシスコのベイエリアにある。)[画=photoAC/acworks] EdTech(教育分野へのテクノロジー活用)が進化し、オンライン大学やMOOC(無料視聴可能なオンライン授業)が増えています。今日…

社内通貨(企業内通貨)とは【働き方革命】

(定時帰宅や歩数、他社員への感謝や業務発注で付与される社内通貨が、業務効率化や社内活性化策の1つとして注目されている。)[画=photoAC/カメラ兄さん] 「社内通貨(企業内通貨)」という言葉をご存じですか?会社の中で同僚に感謝を示したり、同僚の…

サドベリー教育とは | 教員を生徒が採用する究極の自治

(サドベリーは時間割も決まった授業も教師もない。全て生徒自らの自治と自律によって進められる)[画=photoAC/acworks] 日本国内にも比較的多数のスクールがある、米国マサチューセッツ州発のサドベリー教育。フリースクールとして見なされていますが、…

フレネ教育とは | 時間割が無い・作文と対話を重視

(フランスで誕生したフレネ教育は、子どもたちのペースで学習させる。興味関心に応じた自主研究と発表、自由作文とディスカッションを重視する教育法だ。)[画=photoAC/KMS] フレネ教育は1920年代にフランスの元教師 セレスタン・フレネが脱詰込教育のた…

ドルトンプラン教育とは | 河合塾も国内で2校展開

(米国発で子どもの自主的な学習姿勢を引き出すドルトンプラン教育。日本では河合塾が幼児教室を展開している。)[画=photoAC/acworks] オルタナティブ教育の一つ、ドルトンプランをご存じですか? 少人数制のクラスの中で、生徒への教員からの投げかけや…

イエナプラン教育とは | 子どもの幸福度世界一のオランダの教育

(モンテッソーリ教育やシュタイナー教育と比較すると、まだまだ国内知名度は低いイエナプラン教育。2019年には長野県で初のイエナプラン校が開校する予定。)[画=photoAC/acworks] ユニセフの調査で子どもの幸福度が世界一と言われた(2013年12月調査)…

社会性と感情の学習「SEL(対人関係能力育成)」とは

(自己を理解・コントロールし、多様性のある環境で相互理解や問題解決のできる児童を育てるSELに注目。)[画=photoAC/ちゃぁみい] 社会性や感情のコントロールなど、対人関係構築スキルを身につけるSEL(ソーシャル・エモーショナル・ラーニング:対人関…

Yコンビネーター発 EdTech企業に注目(後半)

(WebビルダーのPadlet、SELダッシュボードのPanorama Education、MOOCのPlatzi、コミュニケーションツールのRemind。)[画=photoAC/acworks] 前回記事に引き続き、シリコンバレーのアクセラレーター Y combinator(Yコンビネーター)卒のEdTechに注目。…

Yコンビネーター発 EdTech企業に注目(前半)

(小・中学生向けeポートフォリオのClassDojo、アプリの一元管理ができるプラットフォームClever、学費出世払い式のプログラミングスクールMakeSchool)[画=photoAC/acworks] シリコンバレーで最も注目されるスタートアップ養成所「Y Combinator(Yコンビ…

eポートフォリオとは【高大接続改革】

(大学入試に高校時代の活動記録が加点できるeポートフォリオが2019年入試から導入される。点数稼ぎのための浅薄な学外活動を排除する取り組みが重要だ。)[画=photoAC/yooco] 高校内外での活動記録をデジタル上で記録・提出できる「eポートフォリオ」。…

EdTechのプライバシー問題 | EFFの調査より

(授業で利用する様々な教育アプリケーションを通じ、子ども達のサイト閲覧履歴や位置情報などのデータが取得・利用されている)[画=photoAC/はむぱん] EFF(Electronic Frontier Foundation)が、2017年4月の調査でEdTechにより生徒達のプライバシーが…

EdTechアワード(GESA)に見るEdTech事例

(日本のノートシェアアプリも優勝。EdTechのコンペティションGESAに注目。)[画=photoAC/RRice] 今日はEdTechのスタートアップ・アワード「GESA」の優勝企業から、EdTech事例を紹介します。 GESAとは 中東やヨーロッパを中心に世界のスタートアップが参…

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