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政府が実務家の大学教員養成を推進 | 実務家教員とは

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(受講者はシラバスの作り方、アクティブラーニングを促す指導方法を学習し、大学教員を目指す)[画=photoAC/acworks

読売新聞記事(2018年5月13日)で、社会人経験を生かして大学教員になる「実務家教員」育成支援に政府が乗り出すとの発表。「実務家教員」とはどんな人たちなのでしょうか。

実務家教員とは

その名の通り、社会人としての実務経験がありつつ、大学で教鞭をとる教員のこと。さまざまなフィールドで活躍している人がその分野における大学の客員教授となり、より実践的な学びを生徒に提供しようというものです。

特に教職や薬学など、特定の領域における専門職大学院では、リアルな実務の現場を知る実務家教員の存在は大きく、元々5年以上の実務経験と高度な実務能力を持つ教員を専任教員の3割以上置くよう定められていました。

それが昨今では積極的な登用が広がり、専任教員の全てが実務家教員となっている大学院も見られます。

実務者教員育成の目的

上述した記事によると、実務者教員養成は「人生100年時代」に、社会人の学び直しのための授業が可能な人材を育成することで、リカレント教育を活性化する狙いがあるとのこと。筆者はこれを以下のように捉えています。

実践知の提供:学び直しをしようと思う社会人は、アカデミックに学ぶのではなく、実務で活用することを前提に実践知を得たいと考えています。そこで学術畑の教授だけではなく、実務家教員と教鞭を取ることで、受講生も実務面でのスキルアップに繋がり、キャリア形成に役立つというもの。

団塊Jr世代の定年後のキャリア形成:1971-1974年頃に生まれた団塊Jr.世代は、人生100年時代の端境期にあり、65歳・70歳頃まで働き続けなければならない(かもしれない)層。団塊Jr.世代は現在50歳手前で人口のボリュームゾーン。今実務経験によって得た知識・スキルを下の世代に教える練習をすれば、60歳の定年後も教員として長く働き続けられる可能性が出てきます。

養成方法は東大のプログラムを参考に

東大や広島大学などいくつかの大学では「大学教員養成講座」を開設し、大学教員の育成に取り組んでいます。受講生は例えば学習目標を設定する、生徒の評価方法を考える、ICTを活用した授業方法などが授業で学べます。

政府はこうした大学のプログラムを参照しつつ、実務家教員育成のための新しいプログラムを作成する予定です。

 

今日は実務家教員について見ていきました。 

[文責=くぼようこ]

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