(世界のトップビジネススクールのランキングをFinancial Timesが毎年発表。)[画=photoAC/はむぱん]
今日は英紙Financial Times紙が1月に発表した、2018年度版MBAスクールのグローバルランキングを見ていきます。
MBAスクールランキング
Financial Times紙は155のMBAスクールについて、卒業後3年が経過した卒業生を対象に追跡調査を実施。卒業生のアンケート回答・学校データに、在校生の主要雑誌への論文掲載数を加味した20の指標を通じ、総合的に評価しています。
2018年度ビジネス・スクール TOP10
1位 スタンフォード・ビジネス大学院
2位 INSEAD
3位 ペンシルバニア大学 ウォールトン校
4位 ロンドン・ビジネス・スクール
5位 ハーバード・ビジネス・スクール
6位 シカゴ大学
7位 コロンビア・ビジネス・スクール
8位 Ceibs
9位 MIT スローン
10位 カリフォルニア大学 バークレー校
2016年、2017年で2年連続首位を獲得していたINSEADが2位に転落しました。1年制のINSEADを除き、9校全てが2年制のMBAスクールです。中国商務部とEUが合同で設立した非営利のビジネス大学院Ceibsが、過去3年間の平均が12位だったのを9位へとアップさせています。
20の評価指標
FT紙は卒業生のアンケートを約6割、学校データを約3割、論文のランキングを1割の重みづけで評価しています。20の評価指標は以下の通り。()内は全体100とした時の重みづけです。
- 卒業生の卒業3年後の平均年収(20)
- 入学前・卒業後での平均年収増加額(20)
- 通学コスト・通学によって得られなかった収入など(3)
- 入学前・卒業後でのキャリアアップ(3)
- MBAによって目標を達成できたか(3)
- 学校側のキャリア支援の充実度(2)
- 卒業3ヶ月以内の就業率(2)
- 卒業生がその学校の卒業生を採用したいと選んだ数(2)
- 学生における女性の割合(2)
- 学校のアドバイザリーボードにおける女性の割合(1)
- 学生の国際度(4)
- 学校の運営側における国際度(2)
- MBA卒業後の学生の国際的な流動(6)
- 授業を通じ国際経験を得られるか(3)
- 卒業要件に複数の外国語を要するか(1)
- 博士課程の有無(5)
- 博士課程修了者数(5)
- 在校生の論文掲載数(10)
FT紙の調査は、そのビジネス・スクールへの通学が、年収に与えた影響に最も注目しています。それだけ世界有数企業のトップに就く優秀層が世界から集まるということ。海外でのMBAを目指す方は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。
[文責=くぼようこ]
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