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認可保育園に入るための点数とは?

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(1日8時間週5日働けば+50点、区外在住者で区内勤務の場合は-6点、など細かい加点・減点のルールがある。)[画=photoAC/toya

市区町村が管轄している保育料の安価な認可保育園に子どもを預けるにあたっては、市区町村の審査があります。点数計算に則り、より低価格での保育サービス提供が必要な家庭を優先するので、点数の仕組みを知ることが重要です。

認可保育園「点数」の種類

点数は母親・父親それぞれの基準点数と呼ばれるものと、調整点数の合計で計算できます。これに同点だった時の優先順位が追加され、最終的に入園の可否が決定されます。

基準点数・調整点数・優先順位

基準点数…働き方(フルタイム・パートタイム・就学など)、健康状態(病気や障害)、要介護者への付き添いなど

調整点数…働いており認可外保育園やベビーシッターの利用実績がある(加点)、祖父母と同居または一定の近しい距離に住んでいる(減点)などの状況で加点・減点が行われます。

優先順位…市区町村によって異なりますが、例えばその区に住んでいる期間の長さなども加味されます。

待機児童ワースト1位 世田谷区の場合

それでは認可保育園の加点状況はどのようになっているのでしょうか。都内で最も待機児童数の多い世田谷区を見てみます。

週の労働時間に基づく配点

市区町村によっては、外に働きに出ている人と自営業の人とで点数に差をつけるところがありますが、世田谷区では違いはありません。

例えば週5日40時間の就労で50点、週4日30時間就労で35点です。

ポイントは就労の時間に通勤時間は含まないものの、休憩時間は含むということ。例えば10:00〜17:00の勤務を週5日、昼食休憩が1日1時間だとすると、労働時間は1日6時間ですが、保育の点数計算上は1日7時間×5日で週35時間勤務している計算となります。

疾病や障害

疾病や障害に対する配点は比較的大きく、1ヶ月以上の入院をしていたり、精神障害者保健福祉手帳を所持、身体障害1・2級、聴覚障害3級以上の手帳を持っていると50点配点があります。

介護付添い

介護付添いは就労と同様に週の付添い時間に応じて配点されます。週5日30時間以上の付添いをしている場合や、重度障害者の全介護をしているなどのケースは50点の配点となります。

調整点数

一方世田谷区では、どのような点で調整点数が加点され、また減点されるのか。一覧から抜粋し一例として紹介します。

加点が大きいもの

「同居親族のいないひとり親世帯(+20点)」「申込自以外の兄弟姉妹が在園中または同時申込中(+5点)」「就労実績が1年以上(+2点)」「父母のどちらかが単身赴任(+3点)」

減点が大きいもの

「保育料または延長保育料のいずれかが3ヶ月以上滞納(-20点)」「在外居住者で勤務地が世田谷区内(-10点)」「同居の親族などが子育てを補完できると考えられる場合(-6点)」

 

今日は認可保育園の点数計算について見ていきました。ちなみに、認証保育園の方は先着順になるとのこと。申し込みにあたっては見学が必要なケースも多いにとのことですので、妊娠中から少しずつ見学をはじめていくのが良いでしょう。

 

[文責=くぼようこ]

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