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兼業フリーランスの保活事情

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(パートもしているが一部フリーランスで仕事も請け負っている兼業フリーランスは、保活で点数は取れるのか?)[画=photoAC/toya

今日は筆者の個人的な関心から、兼業フリーランスは子どもを保育園に預けられるのか?調べていきます。

▼そもそも認可保育園って何?
 どうしたら入れるの?という方はコチラから

>幼稚園・認可/認証/認可外保育園・認定子ども園の違いって?

>認可保育園に入るための点数とは?

兼業フリーランスが我が子を保育園に入れる方法

タダでさえフルタイムのワーママが「保育園落ちた」と嘆く時代に、在宅勤務も可能なフリーランスが我が子を保育園に入れられるのか?

そんな疑問があり、今日は普段の記事とは志向を変えて、色々と調べていきたいと思います。

筆者の状況:
まず整理すると、こんな感じです。

・夫はフルタイム勤務
・互いの両親とは別居
・自分は週5日10:00〜17:00でパート
・平日夜と土日を一部使ってフリーランスで仕事

フリーランス(自営)とフルタイムでは配点が違う市区町村も

認可保育園への入園可否を審査するための配点は、市区町村によって異なります。親の就労状況は基礎配点に設定されており、フルタイムワーカーとフリーランスで差がつくのは、就労状況に対する配点

例えば待機児童数ワースト1位の世田谷区では、会社勤めでも自営でも在宅フリーランスでも、週5日40時間以上の就労が常態化していれば、変わらず最高配点の50点配点されます。

一方で待機児童数0の千代田区では、フルタイムワーカーと自宅外で働く自営業者は1日8時間週5日の就労で最高配点がもらえますが、在宅ワーカーの場合は1日6時間以上週5日勤務で1段階低い配点が最高レベルとなっています。

朝日新聞の2017年末の記事によると、このように在宅ワーカーにより低い条件をつけているのは、23区20政令指定都市の中で半数以上の28市区。そこで厚労省から各都道府県に対し、是正が要請されています。

blog.freelance-jp.org

保活アンケートで見えてきたフリーランスママの苦労

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会は2017年5月、フリーランスママ達への「保活」アンケートを実施。

その結果から、フリーランス=時間も場所も自由で在宅で育児がしやすいと思われ、点数を低く設定されてしまう、という嘆きが見えてきました。

回答で寄せられた生の声には以下のようなものがありました。

・子どもをみながら仕事をしていると同伴就労とみなされ減点されるなど、自治体の制度がそもそもフリーランスという働き方を想定しておらず、働き方改革に追いついていない。

・経済的な理由で働いていると思われないところ。好きで勝手に仕事をしている、と思われてしまう。

・自由が利くと思われるし、生活に余裕があると思われる。結果、優先順位は下がる。結局2歳半まで待機児童でした。

・ほぼ外勤だったのに、自宅をオフィスにしているため内勤とみなされてしまったように思う。外勤証明の難しさを感じる。

フリーランスは保活のためにも「開業届」は出しておくと良い

保活において自営業として仕事をしていることを証明するために、「開業届」や確定申告書類の写しなどの提出が求められることがあります。

市区町村窓口の担当者もフリーランス=内職程度と考えるケースがあるため、提出を求められなくとも、開業届を出し確定申告をしっかり行なっていることを証明することで、点数の獲得にも多少有利に働くことがあるようです。

兼業フリーランスの点数計算方法は?

ここで素朴な疑問。

フルタイムと在宅ワーカーの保活上での格差は分かったのですが、兼業フリーランスであればどうなのでしょうか。

例えば上記で紹介したように、筆者は昼食休憩時間を含めると、1日7時間週5日居住外で勤務しています。パートの状況だけを考えると、配点は1段階低いものとなります。

ただそれとは別に、土日も含めてフリーランスで仕事を行っており、トータルの就労時間は1日8時間勤務のフルタイムワーカーよりも長くなります。

答えは会計ソフトfreeeのコラムにありました。

記事は週4日企業勤め、1日はフリーランスで仕事をされている方のインタビュー記事

これを読む限り、フリーランスで業務をしているスケジュールをきちんと説明することができれば、就労時間としてカウントされそうです。

但し在宅勤務とみなされて、上記のように市区町村ごとの配点の違いで低く見積もられてしまうかは、窓口にあたってみないと何とも言えなさそうではあります。

結論

兼業フリーランスの場合、パートとフリーランスでの仕事、双方の就労時間を合算して申請は可能なようです。一方で、フリーランスの業務が居住外自営か在宅ワークと見なされるかのポイントは、仕事をしている場所の証明(筆者の場合は外部が多い)や開業届などによるれっきとした"自営業である"という証明の有無のようです。

筆者はまだ駆け出し兼業フリーランスのため開業届はまだ提出していませんが、今後検討していきたいと思います。

[文責=くぼようこ]

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